個人的な手紙の書き方や、ビジネス用で公的な手紙の書き方の基本。また、手紙の書き方の定型文、定型書式と例文・文例。
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≪個人的な手紙の書き方≫ 【個人同士での手紙の構成】
個人の間でやりとりする“横書きの手紙では、最初に「宛名」”を書き、それ以外は通常の縦書きの手紙の場合と同じになります。
「主文」で書きもらしたり、文脈にそぐわない事項がある場合は、「追伸」として末尾に書き添えるのが一般的です。
「追伸」は、“補助的なメモ”とします。
追伸は、本文より2〜3文字下げて、やや小さめの字で書くようにします。
(公的な手紙など、格調を重んじる手紙には追伸を書かないのが普通です)
≪ビジネス用・公的な手紙の書き方(書式)≫
書式 | 内容 | 定型例文 |
---|---|---|
前文 | 手紙の最初の挨拶の部分。 期首、時候のあいさつ、安否のあいさつ。 公的な手紙では、最初に「拝啓」などの頭語を記します。 【期首】 「拝啓」、「前略」、「拝復」(返信)など。 【時候の挨拶】 「時下」、「陽春の候」など。 【安否の挨拶】 先方⇒皆々様には、ご尊家ご一同様には、 自分⇒小生のほうも、私どもでも、 これに、無沙汰のお詫び、感謝の言葉などを加える事もある。 気候と健康、お礼の言葉のすべてを前文に書く必要はなく、その時々に応じて省略しても良い。 |
拝啓 陽春の候、皆々様にはますますご清栄の御事とお喜び申し上げます。小生の方もいたって壮健、無事消光いたしておりますので、他事ながらご放心ください。 |
主文(本文) | 手紙の内容の部分。 【起こしことば】 「さて」、「ついては」等の言葉ではじめる。 主文はまず、「さて」という接続詞を用いる。 主文の中で話を転換するするときには、「つきましては」という接続語を使う。 「さて」と「つきましては」という2つの接続語を活用すると、主文を要領よく簡潔にまとめる事ができる。 |
さて、ご令息太郎君もいよいよ四月から学校ですね。ついこの間お誕生だと思っておりましたのに、お二人のお喜びのご様子が目に浮かぶようです。ほんとうにおめでとうございます。 スポーツ少年団の野球部門で体を鍛えておられるとか、文字どおり文武両道の新一年生の誕生というわけですね。これからこそが、ほんとうのお楽しみということでしょう。 何かお祝いの品をといろいろ考えてみましたが、何もかもお揃いのお宅様のことと存じますので、まことに僅少で恐縮なのですが、図書券を同封させていただきました。これならお役に立てて頂けるものと存じます。 |
末文 | 手紙の結びの挨拶をする部分。 結びのあいさつと結語で構成。 【結びの挨拶】 「取り急ぎお祝いまで」など、手紙の内容によって使い分ける。 場合によっては、「ご自愛尊専一に」など、先方の健康を祈る言葉もくわえる。 相手の健康や繁栄、活躍などを祈る言葉を述べる。 【結語】 最後は「敬具」などの結語で締めくくる。 頭語と結語は一対になるものを用いる。 |
末筆ながら奥様にもよろしく、まずは取り急ぎお祝いまで。 敬具 |
後付 | 発信日と差出人名、宛名を記す部分。 「いつ、だれから、だれへ」を示す部分。 日付、署名、先方の宛名、敬称、脇付で構成。 【日付】 行頭より二字分下げた位置。 年号を入れるときは、行頭に揃える。 【署名】 姓名を正しく書く。 本文よりやや大きめに。 【宛名】 署名よりやや大きめに、正確に書く。 【敬称】 「様」が最も一般的。 【脇付】 「机下」、「侍史」、「御許に」など。 脇付 = 相手に敬意を表す語。 以前は、宛名に脇付≠書き添える習慣がありましたが、今ではほとんど目にしません。 |
○月○日 山田次郎 ○○○○様 |
副文 | 必要に応じて、後付の次に入れる事がある。 「追伸」、「二伸」、「別記」などと書き、小さめな文字とする。 |
二伸 さっそうとランドセルを肩にした太郎君の お姿を拝見に、近々、お邪魔させていただきます。 |
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