■ 死亡通知、会葬礼状、七七日忌(四十九日)法要の案内とお礼状、香典返しに添えるお礼状などを印刷して出す場合は、文中に「、」や「。」の句読点をいれず、また行頭をそろえる体裁にするのが“重要儀礼文書としての慣例”となっています。
しかし、あくまで習慣であり、絶対という訳ではありません。
では、なぜ会葬礼状などに句読点を用いていなかったのでしょうか?
概ね以下の3つの説(理由)があるようです。
理由
もともと書状は毛筆で書かれていました。
毛筆の書状には元来「、」や「。」を用いていませんでした。
だから会葬礼状にも「、」「。」は用いないのが正式、という説。
理由
葬儀や法事が滞りなく流れますようにという意味や、つつがなく終わりましたという意味をこめて、文章が途切れ るような「、」「。」は用いなかった。
冠婚葬祭に関する案内状や挨拶状全般 も、式や行事が滞りなく流れるように、「、」「。」は用いません、という説。
理由
「、」や「。」は読む人が読みやすいようにつけられたものであり、読み手の補助をするものと考えられます。
あらかじめ句読点をつけた書状を送るのは、読む力を充分にそなえた相手に対して失礼であるという、読み手に対する敬意から句読点はつけない、という説。
以上のように昔からの慣例ではありますが、句読点を付けたり、行頭を揃えない体裁であっても間違いという訳ではありません。
■ 死亡通知と会葬礼状では、「拝啓」などの頭語、「敬具」などの結語を入れず、時候の挨拶や相手の安否を問う前文の挨拶も省いて、主文から書き出します。
(御会葬御礼状では、結語、[謹啓]、[敬具]を用いても構いません)
■ 死去後四十九日までの忌中に出す書状では「喜ぶ」ということばは使わないのがマナーです。
例えば、前文での「○○のこととお喜び申し上げます」は、「○○のことと拝察申し上げます」などに言い替えましょう。
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